2021年12月27日 臨床研修医指導者講習修了
臨床研修医指導者講習修了
先日、当院の勤務医1人が令和3年度10/22、23日に日本歯科大学附属病院歯科医師臨床研修指導歯科医講習会を受講し、修了証を頂きました。
当院ではこれで3人目の臨床研修医指導者となります。
この講習会は、研修歯科医師を指導・教育する指導歯科医師育成目的の研修会であり、2日間の日程で行われました。当院は認定研修施設に認められています。そのため、研修医歯科医師を受け入れており、12月からも日本歯科大学附属病院の研修医が研修に参ります。
〜研修医歯科医師制度〜
平成18年から研修歯科医師制度は義務化され、歯科医師国家試験に合格した歯科医師は認定研修施設で最低1年間の研修を受ける義務があります。
2021年8月18日 CEREC Primescan セミナー受講
医院でのセミナー
前回のブログでは、最新機器であるCEREC Primescanの導入、機器について書かせていただきました。今回は機器の導入に伴い、外部講師を当院に招いての医院全体でCEREC Primescanを使用した治療のセミナー受講、別日では院内のDr.が医院内で再度セミナーを行いました。CEREC Primescanを使用した治療についての知識を医院全体で理解を深めるため、実際に治療するDr.だけでなく、アシスタント、技工士、衛生士、受付も参加しました。
知識のアップデート
座学では医院全体でセレックシステムを使った治療の特徴や他の治療との比較などを、チェアーサイドではDr./アシスタント/技工士 が 技術・アシスタントワーク・材料・機械の使い方などについてアップデートしました。(特徴など詳しくは→早乙女歯科医院HP:https://www.saotome-dental.com/article/information/2021/04/17/%e6%9c%80%e6%96%b0%e6%a9%9f%e5%99%a8%e3%81%ae%e5%b0%8e%e5%85%a5/)
今回、最新機器を導入したことに伴い、全スタッフの知識の再確認、知識のアップデート(新しい知識の獲得)、院内での情報共有ができました。最新機器の導入だけでなく、より良いものを提供できるように今後も知識のアップデートを行なって参りたいと思います。
次回はCR(白い詰め物)と セラミック の違いについて書きたいと思います。
2021年4月17日 最新機器の導入
口腔内スキャナーの最上位機種を導入
デジタルデンティストリー時代を代表する口腔内スキャナー
デジタルデンティストリー
デジタルレントゲン、CT、CAD/CAMなどコンピューターを使用した歯科治療のことで、世界中で急速に開発、普及が進んでいます。
デンツプライシロナ製の最新口腔内光学スキャーナー(CEREC Primescan)を導入しました。
当院は以前よりデンツプライシロナ製の口腔内光学スキャーナーを使用しておりましたが、さらに精度良く、スピードの早い最新モデルを導入しました。
Primescan
・特許出願済み技術「超高速コントラスト解析“HFCA(ハイ フリークエンシー コントラスト ア. ナリシス)”」を搭載
・リアルかつ鮮明な、3Dデータを作成
・深部に及ぶ症例に有用:より深い領域(最大20mm)をスキャンすることが可能
・5倍のデータ量でスキャンタイム1/4に短縮※当社従来機比較
・スキャン精度はチューリッヒ大学(スイス)で行われた試験においても証明
光学式デジタルスキャナー
お口の型取りを楽にする次世代の歯科医療機器です。
光学式のカメラで口腔内を撮影することで、口腔内の状態を3Dデータにしてモニターで確認出来るシステムです。
今までは印象採得と言って、柔らかい印象材を患者様に噛んでいただき歯の型をとり、歯科技工士がそれを元に歯の模型を作成していました。
ゴムのような印象材を噛むことなく、口の中を撮影し、このデータを利用して模型の代わりにデータから歯を作ったり模型を作ったりできます。
デジタルスキャナーの特徴
- 撮影は10分程度で完了
- 取得した画像データよりあらゆる角度からの検証が行える
- リアルタイムでの撮影画像の確認ができ、形成(歯の形を整える)と印象(型取り)の評価がその場で行える
- 印象採得(型取り)時の嘔吐反射の軽減
- 印象材(型取りの材料)の誤飲、誤嚥のリスクを回避
- 印象採得時間の短縮(口をあいている時間が短くて済みます)
- 開口量が少なくても印象(型取り)が採れる
- 印象(型取り)精度がとてもよい
- 正確な正確な咬合採得(噛み合わせの記録)が可能
*全ての症例が適応ではありません。症例によっては型採りが必要な場合があります。
詳しくは早乙女歯科医院
https://www.saotome-dental.com/pre_adult_cosmetic.html#cosme_con1
2019年8月5日 2019年 歯科衛生士向けスウェーデン・マルメ研修
2019年 歯科衛生士向けスウェーデン・マルメ研修に当院スタッフが参加をしてきました。
2019年6月30日から7月7日まで、スウェーデンのマルメ大学歯学部で開催された研修に当院の辻、神家満、手塚の三名が参加しました。
スウェーデンといえば予防歯科の先進国であり、口腔内の環境が他の国に比べてとても良い事で知られています。
当院で取り入れているメインテナンスはスウェーデンのボークラッセ先生が提唱したものであり、またメインテナンスを長期に渡って行う事で歯の健康が守れることを示したアクセルソン先生の研究もスウェーデンで行われたものです。
このように、私たちの歯科医療に多大な影響を与えている国なのですが、今回よい機会に恵まれ現地で研修を受ける事が出来ました。
5日間の研修は、講義のみならず、実習、施設見学と多岐に渡り様々な分野について学ぶことが出来ました。
学んだ全てを書こうとするととても長くなってしまうので、多くは割愛させて頂きますが、いくつか簡単に紹介をさせてもらいますと、当院でも採用している「カリオグラム」という将来の虫歯になる確率がどれだけ高いかを示すソフトの信憑性が高いものであるという事を示す論文や、歯周病の原因菌を減らすのは衛生士のお掃除だけでは不十分で、患者様の協力無くては成しえないという事など、興味深いことを沢山学ぶことができました。
また、さすが予防先進国と驚かされた事を一つ上げるとすると、「歯磨き診療所」の存在です。
スウェーデンの全ての赤ちゃんは生後7か月を過ぎると国から手紙が届き、まず「歯磨き診療所」に行くことになります。そこには歯医者さんでよく見かける治療用のイスも歯科医師もいません。デンタルナースという職業の方(日本の制度では衛生士が同じような役職を担っていますが、日本にはない職業の方)が、両親に歯磨きの方法や子供の食生活について等のお話しをして歯の守り方を教えます。その後も3歳頃まで定期的に予防の為の来院が続き、治療が必要になると歯科医師や衛生士のいる歯科医院へ送られるという仕組みになっています。
低年齢に限られますが虫歯になる事が無ければ歯科医師の居ない診療所を作ることが出来る事を目の当たりにして、非常に深い感銘を受けました。
日本ではまだそういった取り組みは出来ないかもしれませんが、スウェーデンで学んだことを医院のスタッフと共有し、皆様の健康の一助となれるよう努めてまいりたいと思います。
見学へ行った「歯磨き診療所」です
ここにはユニットと呼ばれる治療イスはありません。
修了証の授与を終えて、カリオロジー(虫歯の学問)の権威であるダン・エリクソン教授と
2019年7月4日 喫煙と歯周病について
近年電子タバコや非燃焼式・加熱式タバコ(新型タバコ)が普及し、従来式の燃焼式タバコに比べると新型タバコは「煙が出ない」「体への害が少ない」「受動喫煙がない」と誤った認識をされ急速な広がりを見せていますが、新型タバコの使用と病気や死亡リスクとの関連性についての科学的根拠が得られるまでにはかなりの時間がかかります。
そのため当院では新型タバコや燃焼式タバコは両方とも歯周病を悪化させるものとして患者様に禁煙指導を行っています。
【新型タバコの種類】
近年電子タバコや非燃焼式・加熱式タバコ(新型タバコ)が普及し、従来式の燃焼式タバコに比べると新型タバコは「煙が出ない」「体への害が少ない」「受動喫煙がない」と誤った認識をされ急速な広がりを見せていますが、新型タバコの使用と病気や死亡リスクとの関連性についての科学的根拠が得られるまでにはかなりの時間がかかります。
そのため当院では新型タバコや燃焼式タバコは両方とも歯周病を悪化させるものとして患者様に禁煙指導を行っています。
【新型タバコの種類】
- 電子タバコ
液体(リキッド)を加熱してエアロゾルを発生させて吸引するタイプ
(液体(リキッド)にはニコチンを含むものと含まないものがあり、含むものは日本では未発売)
- 非燃焼式・加熱式タバコ
iQOS glo PloomTECH など
- 電子タバコ
液体(リキッド)を加熱してエアロゾルを発生させて吸引するタイプ
(液体(リキッド)にはニコチンを含むものと含まないものがあり、含むものは日本では未発売)
- 非燃焼式・加熱式タバコ
iQOS glo PloomTECH など
【喫煙がなぜ歯周病を悪化させるのか】
タバコの煙に含まれる一酸化炭素は組織への酸素供給を妨げ、ニコチンは一種の神経毒で、血管を縮ませてしまうため体が酸欠・栄養不足状態になります。
ニコチンは体を守る免疫の機能も狂わせてしまうため病気に対する抵抗力が落ちてしまいます。さらに傷を治そうとする線維芽細胞の働きまで抑えてしまうため歯周病の治療をしてもなかなか歯周病が治りません。
従来式の燃焼式タバコも新型のタバコ(ニコチン未含有電子タバコを除く)もニコチンは含まれているためどちらも歯周病を悪化させてしまうのです。歯科衛生士や歯科医師が歯周病の治療をしたうえでみなさんが歯磨きを頑張ってくれたとしてもタバコを吸っていない方に比べると歯周病の治りが悪いことも多くあります。禁煙をすると「歯周病へのかかりやすさ」は4割も減ります(日本歯周病学会HPより)。術後の治療経過も禁煙に成功した方はタバコを吸っていない方とほとんど差がなくなります。
「禁煙しなきゃ…」と思っていてもなかなかできないものですが禁煙治療に保険が適用される医療機関もありますので、自分の歯や体のことはもちろんご家族や大切な方のためにも禁煙する勇気を一歩踏み出してみましょう。