2021年8月18日 CEREC Primescan セミナー受講
医院でのセミナー
前回のブログでは、最新機器であるCEREC Primescanの導入、機器について書かせていただきました。今回は機器の導入に伴い、外部講師を当院に招いての医院全体でCEREC Primescanを使用した治療のセミナー受講、別日では院内のDr.が医院内で再度セミナーを行いました。CEREC Primescanを使用した治療についての知識を医院全体で理解を深めるため、実際に治療するDr.だけでなく、アシスタント、技工士、衛生士、受付も参加しました。
知識のアップデート
座学では医院全体でセレックシステムを使った治療の特徴や他の治療との比較などを、チェアーサイドではDr./アシスタント/技工士 が 技術・アシスタントワーク・材料・機械の使い方などについてアップデートしました。(特徴など詳しくは→早乙女歯科医院HP:https://www.saotome-dental.com/article/information/2021/04/17/%e6%9c%80%e6%96%b0%e6%a9%9f%e5%99%a8%e3%81%ae%e5%b0%8e%e5%85%a5/)
今回、最新機器を導入したことに伴い、全スタッフの知識の再確認、知識のアップデート(新しい知識の獲得)、院内での情報共有ができました。最新機器の導入だけでなく、より良いものを提供できるように今後も知識のアップデートを行なって参りたいと思います。
次回はCR(白い詰め物)と セラミック の違いについて書きたいと思います。
2021年4月17日 最新機器の導入
口腔内スキャナーの最上位機種を導入
デジタルデンティストリー時代を代表する口腔内スキャナー
デジタルデンティストリー
デジタルレントゲン、CT、CAD/CAMなどコンピューターを使用した歯科治療のことで、世界中で急速に開発、普及が進んでいます。
デンツプライシロナ製の最新口腔内光学スキャーナー(CEREC Primescan)を導入しました。
当院は以前よりデンツプライシロナ製の口腔内光学スキャーナーを使用しておりましたが、さらに精度良く、スピードの早い最新モデルを導入しました。
Primescan
・特許出願済み技術「超高速コントラスト解析“HFCA(ハイ フリークエンシー コントラスト ア. ナリシス)”」を搭載
・リアルかつ鮮明な、3Dデータを作成
・深部に及ぶ症例に有用:より深い領域(最大20mm)をスキャンすることが可能
・5倍のデータ量でスキャンタイム1/4に短縮※当社従来機比較
・スキャン精度はチューリッヒ大学(スイス)で行われた試験においても証明
光学式デジタルスキャナー
お口の型取りを楽にする次世代の歯科医療機器です。
光学式のカメラで口腔内を撮影することで、口腔内の状態を3Dデータにしてモニターで確認出来るシステムです。
今までは印象採得と言って、柔らかい印象材を患者様に噛んでいただき歯の型をとり、歯科技工士がそれを元に歯の模型を作成していました。
ゴムのような印象材を噛むことなく、口の中を撮影し、このデータを利用して模型の代わりにデータから歯を作ったり模型を作ったりできます。
デジタルスキャナーの特徴
- 撮影は10分程度で完了
- 取得した画像データよりあらゆる角度からの検証が行える
- リアルタイムでの撮影画像の確認ができ、形成(歯の形を整える)と印象(型取り)の評価がその場で行える
- 印象採得(型取り)時の嘔吐反射の軽減
- 印象材(型取りの材料)の誤飲、誤嚥のリスクを回避
- 印象採得時間の短縮(口をあいている時間が短くて済みます)
- 開口量が少なくても印象(型取り)が採れる
- 印象(型取り)精度がとてもよい
- 正確な正確な咬合採得(噛み合わせの記録)が可能
*全ての症例が適応ではありません。症例によっては型採りが必要な場合があります。
詳しくは早乙女歯科医院
https://www.saotome-dental.com/pre_adult_cosmetic.html#cosme_con1
2018年6月26日 金属よりセラミックの方が良い?
前回はセラミックが歯に優しい材料である事、歯が破折しにくくなる事についてブログで解説させていただきましたが、今回は虫歯の予防に銀歯よりもセラミックが優れている点についてお話しさせていただきます。
虫歯を削った後に金属の詰め物や被せ物を歯に装着する場合、歯と詰め物の間にセメントを流し込んで装着をしますが、これは歯と金属が接着しているわけではありません。
細かい凹凸にセメントを流し込んで固めて外れないように合着させている状態になります。
このセメントは、咬む力が繰り返し加わることで砕けたり、唾液で溶けだしたり、また食事によって熱い物や冷たいが口の中に入る事で起きる金属の膨張・収縮によって剥がれたりと様々な理由で崩壊していきます。
崩壊してできた歯と詰め物の隙間に唾液や細菌は容易に侵入し、私たちの気付かないうちに徐々に詰め物の下で虫歯を作ってしまったり、ある日突然外れることになってしまいます。
再び虫歯になってしまうと、前よりも大きく歯を削り治療をしないといけない為、どんどん自分の歯がなくなっていってしまいますし、金属の詰め物を再度いれるということは、また同じリスクを負うことになってしまいます。
セラミックの詰め物や被せ物を装着する場合、金属の合着とは違い歯と詰め物がしっかりくっついている接着という状態で歯と一体化させることが可能です。一体化しているため、セメントが溶け出すことはありませんし、硬さも歯に近く、熱による膨張・収縮の量も歯に近くなっているおかげで剥がれることもほぼありません。
このため、隙間ができず、虫歯になりにくい材料だといえます。
歯の治療に使う材料によって虫歯のリスクが変わってしまう事は以上のことからご理解いただけたでしょうか?
歯の健康寿命を延ばすためにセラミック治療は非常に有効であると様々な論文から分かってきています。そのため、当院ではセラミックの治療を推進しています。
セラミックの治療をしたいという方、詳しく話を聞いてみたい方、些細な疑問でも結構ですので気になる事があればいつでも気軽にスタッフにご相談ください。
2018年6月4日 セラミック治療について
当院ではセラミック治療を推奨しています。
何故かと言うと、セラミック治療には様々なメリットがあるからなのです。
・かみ合わせに優しい。
・歯の破折防止につながる。
・神経の刺激が少ない。
・金属アレルギーに絶対ならない。
・金属に比べて見た目がよい。
・長持ちすることが多くの論文で証明されている。
・隙間から新しい虫歯になりにくい。
など、沢山のメリットが挙げられます。
その中でも今回はかみ合わせに優しい点、歯の破折防止につながる点についてお話をさせて頂きます。
通常、虫歯が見つかった場合、虫歯を取り除き、詰め物が必要になります。
小さい虫歯であれば、プラスチックの材料で詰めることができますが、
虫歯が大きい場合は、プラスチックを詰めるのが困難な為、銀歯等の詰め物が必要になります。
銀歯は硬さがあり、加工しやすいことから今まで日本の保険治療では沢山使われてきました。しかし、硬すぎるため歯への負担は大きく、無理な力が加わる事で歯が破折しまう事があります。
それに比べるとセラミックは歯と硬さが近い為、歯への負担も少なくなり、歯は破折しにくくなります、そのため歯を破折から守ってくれる材料であると言えます。
以上のような理由から、セラミックはかみ合わせに優しく歯の破折防止に有効だと言えます。
その為当院では銀歯のやりかえを推奨しています。
もし気になる事があれば、今日書ききれなかったことも説明させていただきますのでお気軽にお声がけください。