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1、一般的な歯周治療(歯周治療だけのケース)
40代女性の患者様です。歯茎が腫れているとのことで来院されました。
歯は全部そろっています。歯の縁の部分の歯肉が腫れています。



患者様の協力が非常によく、来院したときはブラッシングが悪かったのですが、ブラッシングの重要性をお話しするととても丁寧にブラッシングをしていただけましたので、スケーリングとルートプレーニング(歯根面の歯石の除去)のみで歯周病のコントロールができた患者様です。歯肉の状態がとても良くなっています。右上の側切歯(中から2番目の歯)の冠が不適合なのでこの部分のみ冠(メタルボンド)を入れ代えました。



2、歯周治療と矯正治療を併用したケース
60代の女性の患者様です。歯の動揺と前歯の隙間を何とかして欲しいとのことで来院されました。自分の歯はほとんど残っていたのですが、どの歯も重度の歯周病に罹患しており、歯茎の縁には多量の歯石が付いており、強い歯肉の炎症が見られます。又、歯周病により、奥歯が前に傾き、前歯は歯周病でゆるんだ歯ぐき・骨のために、咬み合わせの力と舌の力によって上・下とも前方に突出、歯と歯の間に隙間ができてしまっています。

まず、徹底した初期治療(ブラッシング、スケーリング、ルートプレーニング)を行い、その後に、部分的に歯周外科手術も行いました。


歯周病は徹底した治療によりほとんど改善しました。歯肉の状態は初診時と比べとても健康な状態になっています。しかし前歯の前突と歯と歯の間の隙間は改善されません。

そこでこれを改善するために矯正治療を行いました。
歯周病が進行すると、歯を支えている組織、特に歯槽骨や歯根膜という組織が炎症のため緩みますので、咬む力や、舌の力で歯が移動してしまうことがよくあります。特に前歯はその影響を強く受け、前突したり、歯と歯の間に隙間ができてしまったりということがよく起こります。
このような患者様には、歯周病の治療が終了した後、部分的な矯正治療を行い、歯並びを元のように戻すことが可能です。矯正治療は大変有効な治療となります。この患者様のように60代になった方でも矯正治療をすることができますので、年齢が高いので無理なのでは?とあきらめないで下さい。

矯正治療を終了し、左右の下の奥歯にブリッジを、右上の6番目の歯にクラウンを入れて治療を終了しました。
上下の歯は矯正治療後歯が元に戻らないように歯の裏側で接着剤で固定をしてあります。患者様の協力もあり(この患者様もとてもよくブラッシングをしてくれます)初診時とは比べものにならないほど歯ぐきも、歯並びも改善し、大変喜んでいただきました。現在、術後5年経ちますが、3ヶ月毎に定期検診(メインテナンス)に来られ、お口の中は治療終了時の良い状態とまったく変わりません。

ケース3、歯周病治療に部分的な矯正治療と、ブリッジや義歯を作製して治療したケース
50代前半の女性の患者様です。虫歯と歯周病でお口の中がガタガタに崩れていました。奥歯は上・下・左・右ともほとんど残すことができなかったので前歯だけになってしまいました。来院されたときには既に奥歯の咬み合わせがなくなっていて、前歯だけで咬んでいるために、上下の歯が前方に突出し歯と歯の間に空隙ができています。上の前歯も2本欠損しています。



残すことができない歯は抜去し、歯周病の治療(ブラッシング、スケーリング、ルートプレーニング、歯周外科など)を徹底的に行った後、前歯に矯正治療を行い、歯と歯の間の隙間を詰めました。
その後、上の前歯にはブリッジを入れ、上・下の奥歯には取り外し式の部分入れ歯を作り治療を終了しました。口をあいたときに見える前歯はきれいになり、患者様に大変喜んでいただきました。


ケース4、ブリッジや義歯を併用したケース
50代の女性の患者様です。進行した重度の歯周病によって上の前歯と、左上、右下、左下の奥歯が抜けてしまいました。残っている歯も動揺(ゆれ)の強い歯が多く、歯肉にも強い炎症(腫れ)が見られ、すぐに出血してしまいます。上の前歯も4本抜けていますが、ここには見た目も適合も悪い取り外し式の入れ歯が入っていました。


初期治療(ブラッシング、スケーリング、ルートプレーニング)を残っている歯すべてに徹底して行い、歯肉の炎症はほとんどなくなりました。上下とも残った歯をまとめてブリッジにするため、仮の歯(プロビショナル・レストレーション)を装着してあります。初診時に比べ、見た目もかなり改善されました。

上下のプロビショナル・レストレーションを最終的なブリッジに作り変えて、奥歯に義歯を作りました。この患者様はかなり進行した重度の歯周病でしたが、手術をせず、歯科衛生士により根面の歯石を除去するルートプレーニングを行っただけで、歯周病を改善させることができました。


ケース5、全額にわたるブリッジが必要になった歯周病のケース
50代の女性の患者様です。下の前歯が動き始めたとのことで来院されました。上の前歯が2本欠損していて、ブリッジが入っていますが他の歯はすべて自分の歯です。しかしX線をとってみるとどの歯も重度の歯周病に罹患していました。私も最初は、場合によっては残せる歯は数本しかないのではと考えました。


初診時の検査の結果と治療計画です。プラークコントロール(ブラッシング)が良くないこと、歯肉からの出血がすべての歯でみられること、5〜10mmもある深い歯周ポケット(歯と歯肉の間の溝)が全歯にわたって存在することなどがわかりました。レントゲンからは骨がかなり破壊されていること、根の表面に歯石がたくさんついているのがわかります。
![]() 初診時の検査結果 |
DIAGNOSIS | |
| 成人性歯周病 | ||
| WHICH ARE THE PATIENT'S PROBLEMS? | ||
| Subjective: | ||
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・歯肉の腫脹、歯周ポケットよりの排膿 ・17,15,14,24,25,26,37,32,41,42 動揺U度 ・27,31 動揺V度 |
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| Objective: | ||
|
・重度の支持組織の損失 ・根分岐部病変:16,26,36,37,46,47 ・楔状骨欠損:14,24,31,36,37 |
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| WHICH TEETH | ||
| HAVE TO BE EXTRACTED: 27,31 | ||
| ARE QUESTIONABLE:17,16,14,12,22,24,25,26,37,36,32,41,42,46,47 | ||
| GOOAL OF THE THERAPY: | ||
|
・歯周病の進行を止める ・機能的、審美的歯列の回復 |
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| BASIC THERAPY PLAN: | ||
|
・モチベーション、口腔衛生指導 ・スケーリング、ルートプレーニング ・抜歯 27 ・15,14 24,25 43〜33 暫間固定 ・再評価 |
||
| PROGNOSIS: | ||


![]() 再評価時の検査結果 |
GOOAL OF THE THERAPY: | |
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・歯周病の進行を止める ・機能的、審美的歯列の回復 |
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| EVALUATION OF THE BASIC THERAPY | ||
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・歯肉の腫脹、歯周ポケットよりの排膿は改善 ・臨床ポケットの深さは改善 ・プラークコントロール不良 P l l 54%, B l 27% ・辺縁歯肉の発赤あり |
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| REVISED GOAL OF THE THERAPY | ||
| CORRECTIVE THERAPY PLAN | ||
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・ 再度のモチベーション、口腔衛生指導 ・ 抜歯 14? 22? 37 ・ 歯周外科 17,16,24,26,36,46,47( 17,16,36,46,47 は根分岐部病変の処置) ・歯内療法 16,26 (分割抜去予定のため) ・テンポラリーブリッジ 13-23 ・矯正治療 43-33 ・ブリッジ 13-23(17−26クロスアーチブリッジ?) |
||
| PROGNOSIS: | ||










![]() |
GOOAL OF THE THERAPY: | |
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・歯周病の進行を止める ・機能的、審美的歯列の回復 |
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| EVALUATION OF THE BASIC THERAPY | ||
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・ 患者の協力度、治療に対する意欲? ・ 歯周ポケットの改善 |
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| MAINTENANCE THERAPY PLAN | ||
|
・歯周病 再発・進行を防止する ・根面カリエス予防 リコール: 再モチベーション、ブラッシング指導 歯周組織検査、リスク部位(17,16,24,26,36,46,47) スケーリング・SRP PMTC フッ素塗布 ホームケア: フッ素入りペーストの使用 |
||



ケース6、メインテナンスにより長期間安定を維持されている歯周病の患者様(1)
現在72歳の男性の患者様です。平成5年から当院にてメインテナンスを続けていらっしゃいます。当院に来院する前は大学病院の歯周病科で歯周治療を受けたそうです。おそらく中等度の歯周病があったものと思われます。
定期的(4ヶ月に1回)なメインテナンスを継続していることで、10年以上安定した状態にあり、ほとんど歯肉・歯槽骨の状態に変化は見られません。




ケース7、メインテナンスにより長期間安定を維持されている歯周病の患者様(2)
初診時(平成6年2月)40代の女性の患者様です。左の前歯が動き始めて出血もするとのことで来院されました。
重度の歯周病でほとんど奥歯がなくなっている状態でした。残っている歯も歯肉の腫れや動揺がみられ、さわるとすぐに出血する状態でした。
初診時:検査の後、ブラッシング、スケーリング、ルートプレーニング等初期治療を行いました。


再評価時:歯周病はかなり改善し、歯肉の状態は良好になりましたが、まだ完全な治癒とはいえませんでした。

歯周外科手術:ほとんどの歯に対し、歯周外科手術(フラップオペレーション)を行いました。歯の周りの骨がクレーター状になくなっている所が何ヶ所もありました。

プロビショナル・レストレーション:歯周外科手術後、歯周病はほぼ改善され、残っている歯にブリッジを入れるために、まず仮の歯(プロビショナル・レストレーション)をセットしています。

最終補綴処置:プロビショナル・レストレーションを最終的なブリッジに置き換え、上下の奥歯には義歯をセットしました。


術後約8年:術後約8年経過時(平成16年9月)の口腔内写真とレントゲンです。歯の破折で左下の一番奥の歯を1本抜去しましたが、その他は特別な問題はありません。
歯周病も再発することなく安定しております。この患者様も3ヶ月に1回のメインテナンスに必ず来院されています。このように重度の歯周病も徹底した治療を行い、その後きちんとメインテナンスを受けていただくことにより長期間、治療終了時と同じ状態で過ごすことができます。


もしかしたら、皆さんの中で「歯周病なんて俺には関係ない」とか「本当にそんなに良くなるの?」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
そのような方は、是非、当院で歯周病が改善した患者様の感想をご覧下さい。
61歳 女性
以前から歯を大切に考えていたつもりでも、歯の回りが腫れたり、膿が出たりの繰り返しでした。早乙女歯科医院での治療後は、口内がさっぱりし、口臭も気にならず、安心して食べ物が噛めるようになりました。早いうちに当院に出逢っていれば、自分の歯が1本でも多く残すことが出来たものと後悔しています。
又、今回は、徹底した根幹の治療など、自分に合った治療をして頂き、大変良かったと思いました。
今後は、現状を保って行けるよう、毎日の手入れを大切にして行きたいと思います。今後もよろしくお願いします。有難うございました。
55歳 女性
院長先生他スタッフの皆さまには、高度な技術で熱心に治療して頂きました。
治療方針も納得いく説明がなされ、長期間にわたり安心して受信する事ができました。
歯周病治療時には、オペの含め、徹底した歯石除去をして頂き、歯肉の奥に隠れている歯石の多さと同時に、除去することの大変さにも驚きました。おかげ様でスッキリした清潔な歯が甦り、大変気持ちよい思いをしております。
少し抵抗があったのが、上顎の義歯でした。しかしセットしてみますと、以外に違和感がなく、密着して自分の歯同様の感覚で使用でき、重宝しております。
また、インプラントは実に素晴らしいものだと思います。術前、不安はありましたが、現在、全く違和感はありませんし、完全に自分の歯になりきっています。
諸条件が許すなら、インプラントが自分の歯を取り戻す最善の方法だと確信しました。
あとは、日常の丁寧なブラッシングと定期検診で現在の状態を維持していきたいと考えています。
長い間、大変おせわになりました。