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もし、虫歯や歯周病、事故などで歯を失ってしまったら、今までの治療法では、周りの健康な歯を削りブリッジを入れるか、取り外し式の入れ歯を入れるしか方法はありませんでした。
そんな場合、あなたは周りの健康な歯は削りたくはないと思うでしょう。そしてもし、前歯に入れ歯が入ることになれば大きな口を開けて笑うこともできないでしょう。奥歯の入れ歯でも合わないものではおいしく食事もできないでしょう。そして、歯が全くなくなってしまったら、総入れ歯が合わなかったら、あなたはどうしますか?
歯科(デンタル)インプラントはこういう患者様の悩みを全て解決してくれる画期的な治療方法なのです。
デンタルインプラントは人工の材料(ほとんどがチタン製です)を歯の根の代わり(人工歯根)に顎の骨の中に埋め込むもので、世界的に認められたインプラントは学術的には「オッセオインテグレイティッド・インプラント」といわれています。オッセオインテグレイティッドとは骨と結合した、という意味です。
正確な術式によって骨に埋め込まれたインプラントは強く骨と結合し、まったく動きません。その人工歯根を土台にしてその上に人工の歯を取り付ける治療法ですから、ブリッジのように周りの歯を削らなくてもすみます。入れ歯のようにゆるみが出たり、はずれてしまったり、うまく噛めなかったり、ということはありません。天然の自分の歯とほとんど同じ感覚で噛むことができますし、見た目も同じように回復することが出来ます。
インプラント治療は1本の歯を失った場合でも、全部の歯を失った場合でも可能です。デンタルインプラントには多くの種類があり、日本でも30種類以上が市販されています。
当院ではその中でも世界的に信頼のおけるスイスに本社のあるストローマン・デンタル・インプラント・システムを使用しております。
このインプラントは1974年に開発され、世界中で25年以上使われてきており、ITI(International Team of Implantology)という学会の基準に則った高品質のインプラントであり、学術的な情報(論文等)も最も信頼のできる形で報告されており、世界でもトップクラスのデンタルインプラントシステムとして認められているものです。
STEP1 診断と治療計画
STEP2 インプラントの埋入手術前の処置
STEP3 インプラントの埋入手術
STEP4 インプラントと骨がくっつくのを待つ
STEP5 歯の装着
STEP6 メインテナンス
実際の症例で治療の順序をお示しします
初診時の口腔内とX線です。こういうケースはインプラント治療だけでなく、色々な治療をしなければならず、治療が複雑で治療期間も長期に及びます。その治療の順序や、内容は以下の通りです。
左上の奥歯が欠損しています。右上の根だけの2本は残すことは出来ません。又、全体にわたり中等度〜重度の歯周病にかかっており、不良な冠や虫歯が多数あります。


1.お口の中の種々の状態について検査(資料採得)します。咬み合わせの状態、歯周病の状態、虫歯の状態などを詳しく診査、診断します。
● 口腔内写真
● X線写真
● 歯周病検査
● う蝕検査
● 咬み合わせの検査(フェイスボートランスファー、咬合採得)
● スタディモデル(模型)
2、その後フェイスボーによって咬合器に付着したスタディモデルにおいて、最終的に入れる歯(インプラントと残っている歯で治すもの)については、ワックスで形を作る診断用ワクシングを行い、インプラントを埋入するのに理想的な位置を確認します。

フェイスボーによって咬合器に付着した模型

診断用ワクシング
● グレーのワックスはインプラント
● グリーンのワックスは自分の残っている歯で直す予定の歯
3、この診断用ワクシングをもとに、X線やCTを撮影するためにプラスチックでガイドステントを作製します。


ステント
X線(CTを含む)やスタディモデルでの診査によって、インプラントを埋入する位置の骨の状態を確認します。

CTスキャン(Computed Tomography)による画像診断により、普通のレントゲンでは見られない骨の形や骨の質を診査することができます。

3D(三次元立体画像)により術前に骨の形態を立体的にイメージできるようになりました。
4、インプラントを埋入する前に歯周病の治療や残っている歯の虫歯の治療を行います。



5、インプラントを骨の中に埋入する手術をします。このケースでは骨の幅が狭くインプラントが一部露出したため、GBR(骨造成)を行いました。

インプラントが一部露出

骨移植

その上にバリアメンプレンを置きます
6、インプラントが骨としっかり結合した後に一定期間仮歯をつけて、咬み合わせの状態などをチェックします。

7、インプラントの上にも最終的なブリッジを入れ、他の歯も治療が終了しました。これからはメインテナンス(定期検診)を行います。


1、1歯欠損へのインプラント治療
●右上5番目が欠損している症例[46歳主婦の方]

●右下6番目の第一大臼歯が1本欠損。この部位にインプラントを応用

4、インプラントオバーデンチヤー(インプラントの上に義歯を作る)

下の総義歯がゆるいのは困るということでインプラントを2本植立し、総義歯の内面に磁石(磁性アタッチメント)を取り付け、磁石の力で入れ歯が外れないようになります。

同じくインプラントに磁性アタッチメントを使用して、部分的な義歯を磁石の力で固定させるようにしたものです。上の義歯は口蓋(上顎の中央部)をくり抜くことにより、入れているときの違和感を少なくすることが出来ます。またクラスプ(入れ歯を固定するために残っている歯にかけるバネ)も不要になりますので、見た目も美しく、残っている自分の歯への負担も軽くなります。
5、骨造成術を併用したインプラント治療
インプラントを埋入する場所にインプラントを入れるのに足りるだけの骨がない場合があります。特に歯を抜くと顎の骨は吸収が起こり細くなってしまいます。このような場合には骨の移植と遮断膜(バリアーメンブレン)を使用して、インプラントの周りに骨を作ったり、インプラントの埋入に先立って、骨を作ってからインプラントを埋入するなどの方法をとることもあります。GRB(Guided Bone Regeneration ガイディド・ボーン・リジェネレーション)といいます。
1)GBR 1回法埋入
骨の幅が狭いため、インプラントを埋入すると一部露出してしまいました。上顎の奥のほうから患者様ご自身の骨を少しだけ採取させてもらい、インプラントの上に置き、その上に遮断膜(メンブレン)を置いて、約6ヶ月で露出したインプラントの上に骨ができ、インプラントがしっかりと固定されています。

2)GBR 2回法埋入
インプラント埋入予定の部分の骨が幅も高さも足りなくなっています。このようなケースでは埋入と同時にGBRをすることは少し無理があると判断し、2回法のGBRを行うことにしました。まず1回目の手術で骨のない所に他から採取した患者様ご自身の骨を移植、その上にメンブレンを設置して約6ヵ月後、十分な骨ができたところでインプラントを埋入しました。2回手術をしなければならず患者様には少し負担となりますが、このようなことをすることでしっかりしたインプラント治療ができるものと思います。




6、上顎洞底挙上術(サイナスリフト)を行ってインプラントを埋入したケース
上顎のインプラント治療では歯槽頂(骨の頂上の部分)と上顎洞までの距離が短く、インプラントを入れるのに十分な骨がない場合があります。このような場合、上顎洞の前方の骨壁を口の中から開いて、上顎洞の底の部分に患者様ご自身の骨や人工骨を移植して、インプラントを埋入するのに十分な骨の高さを作ってからインプラントを埋入する方法があります。通常の方法ではインプラント治療が不可能な場合にも、治療が可能となり、かつ十分に長いインプラントを埋入することができるようになります。


7、歯周病の患者様へのインプラント応用
歯周病に罹患している患者様にもインプラント治療をすることはできます。ただし、歯周病菌が埋入したインプラント周囲についてしまうことも懸念されますので、十分な歯周治療をし、残存している歯の周囲に歯周病による炎症がなくなってからインプラント治療を行います。
歯周初期治療



初診時の口腔内写真とX線写真
全歯にわたり、中等度〜重度の歯周病にかかっており、右下の奥歯が欠損しています。



十分な歯周病の診査をした後、初期治療(ブラッシング指導、スケーリング、ルートプレーニング)を行い、ほとんどの部分で歯周病による炎症は改善されました。不適合な冠やブリッジは除去し、仮歯(プロビショナル・レストレーション)に置き換えられています。
歯周外科


初期治療によりほとんどの部分で歯周病は改善されましたが、奥歯でまだ多少改善がみられない部分があり、歯周外科手術を行いました。



全ての部分で歯周病は完全に改善することができました。(下の前歯に部分的な矯正治療を行っています)
インプラント埋入

患者様の希望により、右下の奥歯の欠損した部分にインプラント治療をすることになりました。このようにインプラントの埋入手術は残っている歯の歯周病が十分改善されてからになります。
治療終了



治療終了、不良な冠やブリッジを外したところやインプラント部にも最終的な冠やブリッジが入り、歯周病も良好にコントロールされています。
8、全顎補綴とインプラント
残存しているほぼ全ての歯に不良な冠やブリッジが入っており、上顎の左右の奥歯には既に歯が無く、下顎の左右の奥歯も歯周病とう蝕で保存することができませんでした。残すことができた全ての歯に冠やブリッジを入れ、上顎の欠損部には上顎洞との間の距離が短く、上顎洞挙上をしなければインプラントの治療が出来ず、患者様の希望により局部床義歯を作製、下顎の両側奥歯にはインプラント治療を行いました。


初診時の口腔内写真とX線写真
すべての歯に不良な冠、ブリッジが装着されています。
右下の5番目と左下の7番目の歯は保存できませんでした。

初期治療が終了し、不良補綴物はプロビショナル・レストレーションに置き換えられています。下顎左右奥歯にはインプランとが埋入されています。
最終補綴物の作製

下顎の残存している歯の
ブリッジの試適

下顎両側のインプラント上の
ブリッジを作製

下顎の残存している歯の
ブリッジを作製するために
型をとる直前

精密な印象(型)をとることが
できています。

同ブリッジの試適
治療終了時の口腔内写真



9、インプラントの長期症例について
インプラントン治療を行って10年以上経過しているケースをいくつかご紹介いたします。インプラント治療をした当時は私の補綴治療(クラウン・ブリッジ)が未熟なためあまり良い補綴物は入っておりませんが、10年以上経過した現在も、インプラントは特別な問題は無く十分機能しております。

現在80才の女性です。平成2年に左下奥歯を2本のインプラントで治療をしました。現在術後15年です。


平成7年に左上に1本、右下に2本のインプラントで治療をしました。現在術後10年です。

現在67才、男性です。平成6年に右上に2本のインプラントで治療をしました。現在術後11年です。この患者様はその後、左上もインプラント治療を追加いたしました。
53歳 女性
先天的なものもあったと思いますが、私は歯医者嫌いと無知、甘い物好きにより、年々、自分の歯が少なくなり、ついにはブリッジが壊れ、部分入れ歯となり、そのストレスから、夕方になると、あごの疲れや頭痛に悩まされ続けました。
その、ギリギリのところで、インプラントのことを知りました。しかし、手術に対する恐怖や、金銭面のこともあり、かなり逡巡したのですが、この最悪の状態から脱したいとの思いは強かったのです。
そして、1年余り、ついに3個のインプラントが完成、その他の歯もすべて治療した現在、『やってよかった』の一言に尽きます。
痛みに対しては、麻酔があり、結果を考えると金銭的にも納得。私のような超神経質で、メンタル面の脆弱な人間でも、インプラントが出来ましたことは、何より、主治医の納得のいく説明と、私を理解し、対応してくれた優しさにあります。あたたかいスタッフの皆様。やすらぎの音楽。みーんなありがとうございました!!
(あの感激を忘れて、また歯を粗末にしそうな私・・・・・・これこそ恐怖デス)
男性
私は早乙女歯科医院さんで治療をして頂く前は、虫歯と歯周病で、歯が抜けてしまった所や、緩んで硬い物が噛めない状態でしたので、診察して頂く前は、半分、総入歯にするしか方法はないかなと思っていましたが、院長先生をはじめ、スタッフの皆様のおかげで、今まで知らなかったインプラントで歯を入れて頂き、また虫歯や歯周病の治療を2年間に渡って行って頂いた結果、歯の痛い所がなくなり、緩んでいた所も改善されて、今では食べられないと思っていた硬いおせんべいも食べられるようになりました。
歯が悪い時、食事の時がつらかったのがうそのようで、気持ちも明るくなりました。
院長先生をはじめ、スタッフの皆様、本当に有りがとうございました。今後は御指導頂きました事を守って、楽しい食事が出来るように努力していきたいと思います。今後とも宜しくお願い致します。
55歳 女性
院長先生他スタッフの皆さまには、高度な技術で熱心に治療して頂きました。
治療方針も納得いく説明がなされ、長期間にわたり安心して受信する事ができました。
歯周病治療時には、オペの含め、徹底した歯石除去をして頂き、歯肉の奥に隠れている歯石の多さと同時に、除去することの大変さにも驚きました。おかげ様でスッキリした清潔な歯が甦り、大変気持ちよい思いをしております。
少し抵抗があったのが、上顎の義歯でした。しかしセットしてみますと、以外に違和感がなく、密着して自分の歯同様の感覚で使用でき、重宝しております。
また、インプラントは実に素晴らしいものだと思います。術前、不安はありましたが、現在、全く違和感はありませんし、完全に自分の歯になりきっています。
諸条件が許すなら、インプラントが自分の歯を取り戻す最善の方法だと確信しました。
あとは、日常の丁寧なブラッシングと定期検診で現在の状態を維持していきたいと考えています。
長い間、大変おせわになりました。
女性
初診のとき、歯周病に対するアプローチを歯科衛生士の方から行って頂き、非常に心強く感じました。
歯周病の根本原因の治療をしなくてはいけないのだと思うと同時に、検査の結果、多くの菌が見つかったので、とても驚きました。私の場合、反対咬合・すきっ歯・欠損歯と治療の多さに辛く感じましたが、今となっては矯正・インプラント・差し歯・ブリッジをして頂き、今までのコンプレックスが解消されて、魅せる歯になった事にとても感謝しております。
先生、衛生士のみなさん、今までありがとうございました。